シン・ゴジラ

現実(ニッポン) 対 虚構(ゴジラ)
というキャッチコピーで
日本全土でヒットし、また、官僚たちの間でも非常に人気が高かったというこの映画。

エヴァンゲリオンの庵野秀忠監督が脚本や演出をつとめたほか、エヴァンゲリオン製作時の庵野監督の息のかかった優秀なスタッフが総結集し、名高い作品となりました。

あらすじ
東京湾・羽田沖、東京湾アクアラインで突如として謎の崩落事故が発生する。
首相官邸では当初海底火山の噴火と断定していたが謎の巨大生物が視認され、未曾有の危機への対応を迫られる。
その一方で謎の巨大生物は蒲田へと上陸し、逃げ惑う人々を巻き込みながら進行を始めるのだったー。


1954年に公開されたオリジナルのゴジラへのオマージュを多々含みながら、このオリジナルをさらにリアルに、そしてさらに進化させたのがこの映画です。

めちゃくちゃ面白いので安易に紹介したくないんですが、タイトルに隠された意味が超深いので、そこだけご紹介します。

シン・ゴジラの意味

なぜ「ゴジラ」ではなく「シン・ゴジラ」なのか?

決してラストネームなどではありません笑

意味は大きく3つあります。

*唐突ですが、以下からネタバレ含みます。

①新

文字通り1954年に公開され、その後幾たびもハリウッド映画化されてきた超人気キャラクターであるゴジラ。
しかし、そのゴジラが日本で映画化されるのはオリジナル以来初めてです。
庵野監督がつくる新時代新しいゴジラ、そして、ゴジラの破壊によってもたらされる新しい日本、という意味が込められています。

"スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。また立ち直れる。"
内閣総理大臣補佐官・矢口 蘭堂


②進

もう一つは進化の進。

すでにご存知の方も多いかとは思いますが、庵野監督の新ゴジラは、進化するゴジラです。

 
第1形態
首相官邸で初めて目視されたゴジラの形態。

全容は見えず、尻尾のようなものが確認されます。


第2形態
混乱の中、蒲田に上陸した第2形態。
陸に上がったばかりでかろうじて這うように4足歩行するイグアナに近い両生類のような形状で、全長は約60mほど。

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第3形態
蒲田上陸後、品川へと足を進めたゴジラは急速に地上へ適応。前足は小型化し、後ろ足による2足歩行生物へと姿を変える。
目は深海生物だった頃の面影が残る。

第4形態
ゴジラは更に進化を遂げて相模湾沖から再度襲来。

地上を歩行するのに適した足となり、直立2足歩行を可能にしている。口、背後、尻尾から強力なレーザー光線を発射する。


日本政府は米政府にも協力を仰ぎ、武力行使をもってゴジラの駆除に全力を尽くします。
しかし、度重なる人間の攻撃を無効化するべく、ゴジラの進化は止まりません。

そこで、日本全国の有能なはぐれ者たちが集結し考案されたヤシオリ作戦が開始されます。

急速な進度で進化を遂げるゴジラと、立ち向かう人間(ここでは日本人たち)の知恵の進化の意味が込められています。

③神

人間の8倍もの遺伝子情報を持つというゴジラは無性生殖をも可能にしています。

それは水中から陸上への適応、そして火器や人間の知恵までをも凌駕したとも言えるべき存在です。

さらに恐ろしいのは「第5形態」の存在です。

第5形態
ヤシオリ作戦の成功により、完全系を見ることはありませんでしたが、尻尾の先には禍々しい人型が視認できます。

また、ゴジラの進行跡から翼状の物体が確認されており、無性生殖により増殖を試みた形跡が確認されます。

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生物は常に環境=天敵に適応し生き延びるべく進化を遂げてきました。

ゴジラも同じく、人間からのすべての攻撃に耐え、人間の知恵に適応し、食物連鎖の頂点に立つべく、ゴジラの姿を捨て「人間を凌駕する」「死を克服した」存在へと到達していたことを意味します。

進化論を超え、人智を超えたもはや神的な領域へと到達しているのです。



新・進・神ゴジラ!

少し長くなりましたが、エヴァンゲリオンを彷彿とさせるテンポ感やオリジナル音楽など、見ていてハラハラ・ワクワクさせる演出が本当に神的な映画です。

ぜひ大画面で観てみてください!